オクラ Okra
海外のオクラの産地と日本の食卓を結ぶ
フィリピンオクラ業界を改革
日本のオクラ輸入の歴史はすでに30年以上にもなります。
ワタリは先にタイからのオクラ輸入を開始し、その後、現社長である渡利圭太が1999年にフィリピンのオクラ産地タルラックを訪問し、フィリピン産オクラに着手するようになりました。その当時のフィリピン産オクラの品質評価は非常に低く、腐れや黒ずみ、箱潰れ、ラベル剥がれなどクレームが多発していました。そこでワタリでは現地での選果を農家による個選から集約化した共撰に変更し、収穫後の作業工程を徹底的に見直すことでフィリピン産オクラの品質レベルを各段に改善しました。また、無秩序に近い状態にあった業界の契約のあり方や劣悪な労働条件なども改善し、継続性と発展性のある業界へと改革したのです。それにより現在ではフィリピン産オクラの品質評価は日本の国産オクラに匹敵するほどになりました。
「食の安心・安全」に対応すべく現地法人を設立
フィリピン産オクラにおける品質・鮮度への取り組みが進み、次に課題となったのが「食の安心・安全」に関わる日本市場の強い要求でした。そこでワタリは意を決し、2007年フィリピンに現地法人(Greenstar Produce Phils., Inc.)を設立し、自社でフィリピンオクラの安全性の確保に取り組むことにしました。鉄筋コンクリート2階建ての衛生的なパッキング工場を産地に建設し、HACCPの手法を取り入れて安全管理や品質管理を徹底しました。日本の食卓に安心安全で高品質のフィリピン産オクラを届けるため、現地の生産者やスタッフたちと日々真剣に取り組んでいるのです。
また、弊社社長の渡利圭太は現地法人の会長を兼務し、フィリピンオクラ輸出協会(POPEA)の副会長として業界全体の発展にも努めています。
鮮度へのこだわり - 収穫の2日後には日本の店頭に
ワタリでは鮮度に徹底的にこだわり、週7日、毎日航空便でフィリピンからオクラを輸入しています。それによりワタリのフィリピン産オクラは最短で収穫から2日後には日本のスーパーマーケットの店頭に並んでいます。だからワタリのフィリピン産オクラは品質・鮮度ともに国産オクラに負けない商品となっているのです。
安定供給とサステナビリティのために
ワタリではつねに青果物の安定供給と農業のサステナビリティ(持続可能性)を重視しています。 ワタリの現地法人グリーンスター・プロデュース社では、自社の生産担当スタッフらが日々契約農家の圃場を巡回し、灌漑(水やり)や肥培管理、病害虫防除のアドバイスを行うことで契約農家のサポートを行っています。また同時に自社農場でのオクラ栽培も行っています。
このように生産現場に直接入り込むことで、産地での生産動向を迅速かつ的確に捉えることができ、それを日本側(ワタリ)にフィードバックすることで営業・販売におけるベストバランスの達成を目指しています。
また、逆に日本市場の情報やニーズを的確に捉え、それをフィリピンの生産地へ迅速にフィードバックすることで、生産・出荷におけるベストバランスの達成も目指しています。
生産者の方々にとって、作物を栽培したけれど、市場の都合で買い取ってもらえないことが一番困ります。ワタリの現地法人グリーンスター・プロデュース社では、市況が悪く出荷調整を行う時でも、日々契約農家からの原料(オクラ)の買い入れを止めません。これにより、契約農家の方々が安心してオクラの栽培に集中でき、安全で高品質のオクラを安定供給できるのです。
これらの試みは、安全で高品質のオクラを安定供給するために、農業をビジネスとして成り立たせるために、ワタリが生産地と消費地を結ぶコーディネーターとして海外でも活躍している実例です。
産地と販売シーズン
産地 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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フィリピン | ||||||||||||
国産 |