MESSAGEメッセージ

私も
青果と真っ直ぐに
向き合ってきました

代表取締役社長

渡利 圭太

青果ビジネスの奥深さを知って
バトンを引き継ぐ

ワタリは、私の父が1972年に創業し、ここまで40年以上の歴史を積み重ねてきました。父は、もともとは役者志望でした。しかし、それではとても食べていけず、ひょんなことから青果業界に入りました。
私の小さいころは、休みもとらずに働き続けるまさに仕事の鬼のような人で、子どもと遊ぶ暇すらないほどでした。そんなことから幼かった私は、青果業に親をとられたように思い、あとを継ごうなどとは考えてもいませんでした。
ところが、大学に入ってからは父のかばん持ち兼通訳としてアメリカなどへの出張に同行するようになり、海外のたくさんの産地を訪問するうちに、この仕事の面白さを感じるようになってきました。
そして、法政大学経営学部を卒業後、アメリカのオレゴン州立大学の農学部に留学することになり、3年生に編入して2年後には卒業し帰国。1998年にワタリへ入社し、2007年に34歳という若さで父からバトンを引き継ぐことになったのです。

つくる人と食べる人の
精神的な距離を縮めたい

青果物を生産する農業は、いうまでもなく自然を相手にした仕事です。天候によってそれぞれの産地の出来が大きく左右され、たとえ同じ産地であっても品質はつねに一定だとは限りません。また、流通過程での損傷や鮮度低下によるロスといったリスクも当然伴います。
これらのさまざまなファクターを勘案しながら、目利き力によって商品ごとのクオリティを見極め、お取引先と約束した青果物を約束どおりお届けするためのさまざまなマネジメントを行っていくのが、青果物専門商社を掲げるワタリのミッションであり、これこそがプロフェッショナルの仕事だと考えています。
仕事柄、私は青果物を料理するのも、食べるのも大好きです。また、自宅の庭の家庭菜園で野菜を育てており、これでつくる人のご苦労の一端でも感じられればと考えています。
現在は、生産地と消費地の精神的な距離があまりに開きすぎていると感じています。つまり、つくる人は食べる人のことを、食べる人はつくる人のことを、まったく意識すらしていないということです。これでは、ミスマッチが起こるのは当然でしょう。このギャップを埋めていくのもワタリのミッションです。
このようなことから、たとえば青果物を含めて食べることが好きな人、農業というものづくりに対して興味関心のあるといった人であれば、ワタリは絶好のフィールドを提供できると思います。