KEYWORDキーワードで紐解くワタリ

いくつもの顔をもつワタリを、
キーワードを手がかりに
紐解いてみよう

企業サイトにおいて、ワタリにはいくつもの顔があることがおわかりいただけたかもしれません。
これをもう一度整理する意味から、ワタリのビジネスに関するキーワードをピックアップし、それに解説を加えていきたいと思います。
「青果物専門商社」という言葉ではひとくくりにできない業態の広がりが、
きっと感じていただけるはずです。

ワタリは青果物商社である

ワタリは創業まもなく、電鉄系の量販企業へ様々な青果物を納品することからスタートしました。今でもこのスタンスが基軸となっていて、大手量販企業や中食・外食企業など、販売先は多岐にわたります。それと並行してワタリには輸入ビジネスがあります。ワタリの輸入の歴史は、実はマツタケに始まります。創業から4年目の1976年、貿易のイロハもわからないなかで韓国産のマツタケの輸入を開始。大変苦労しましたが、徐々に軌道に乗るようになっていきました。そして、これを契機として多品目の商材を扱う青果物商社へと成長してきたのです。その種類の多彩さは、企業サイトをご覧いただければおわかりいただけると思います。

ワタリは開発型商社である

ワタリは国内外の産地開発に積極的に取り組み、生産者の方々とともに消費者のニーズにあった青果物の生産にあたり、ここでも開発型商社としての力をいかんなく発揮しています。生産された青果物をただ仕入販売するのではなく、適地適作の考えに基づいて産地を開発し、場合によっては自ら投資を行うことにより消費者のニーズにお応えしているのです。これは海外産地にも当てはまり、国産品に輸入品を加えて通年安定供給できる体制を構築しています。

ワタリは青果物流通の
総合プロデュース企業である

ワタリは、国内外の産地と緊密な連携をとって青果物の生産をサポートする一方、スーパーマーケットの売場の演出なども行っています。つまり、青果物流通の川上から川下までの幅広い仕事にかかわっているわけです。ですから、その一連の流れのなかで、青果物を美味しく最後まで食べきっていただくために、いま何をどうしなければならないか、といったことをトータルにプロデュースできるのです。なかでもワタリの最大の特徴として、各事業拠点にデザイナーを置いて売場で使われる販促ツールや広告などを内製化していることが挙げられます。たとえば、〈根張星〉の生産者ムービーを無償で制作して売場で流し、生産者の方々に喜ばれているのもその一例といえるでしょう。

ワタリは消費者に旬の味を届ける
ディストリビューターである

ディストリビューターというのは「流通業者」といった意味です。青果物はそれぞれの旬のときがいちばん美味しく、栄養価も高いのはいうまでもありません。南北に細長い日本列島では、同じ青果物であっても収穫の時期がずれていきます。このため、同じ品目でも産地を変えながら流通させることにより、いまいちばん美味しく、栄養価の高い旬のものを消費者にお届けすることはもちろんのこと、自社であらためて選別してより良い商品をお届けする事もディストリビューターとしての大切な役割です。

ワタリは青果物流通の
チャレンジャーである

ワタリは、北海道と沖縄にそれぞれ支店を置いています。北海道は広大な大地を生かした農業や畜産業がさかんなことはご存じのとおりですが、せっかくここに支店があるのだから、北海道産の青果物を集荷して沖縄に出荷しようということになりました。冷蔵のコンテナーに青果物が傷まないように積み込んで、船便でダイレクトに沖縄まで運んで5日間の旅です。これまでだれもやったことのない挑戦でしたが、青果物流通の高度なノウハウをもったワタリだからこそできたといえるでしょう。

ワタリは生産地と消費地の距離を縮める
コーディネーターである

青果物の生産地と消費地は、地理的に離れていることが多いものです。しかし、それよりもはるかに離れているのが、精神的な距離です。つまり、つくる人と食べる人はお互いに無関心で、意思疎通などほとんどありません。ワタリでは、スーパーマーケットの店頭でのイベントなどに生産者の方々にもご参加いただき、そこでお客さまの声をダイレクトに聞いていただけるようにするなど、つくる人と食べる人の距離を縮めるさまざまな努力をしています。また、お互いの精神的な距離が離れていれば、それぞれが何を求めているのかなどわかるはずがありません。そこで、青果物のマーケティングをコアビジネスとするワタリを通すことによって、つくる人が市場で必要とされる商品を生み出していくことができるようになります。つくる人と食べる人がお互いに「ありがとう」といいあえる関係をつくっていくことも、ワタリのミッションだと思っています。